EX-wordを使った学習／受験ストーリー

EX-wordの電子辞書との初めての出会いは小学5年の時のことだった。当時は分からない慣用句やことわざを耳にする度に親に聞いて回っていたのでうんざりさせていたのだろう。そういうこともあってか、自分で調べて納得せよ、との言葉とともに私に電子辞書が与えられたのだ。
はじめは親に聞く代わりに慣用句やことわざを中心に調べていたのだが、しばらくして中学受験を志すようになると、百科事典で日本史や経済などのいわゆる社会科関連の事柄や、国語辞典で国語の文章で出てきた当時の知識では難しめの単語を調べたりしたが、いずれも関連する単語をジャンプ検索で簡単に調べることができ、芋づる式に知識が増えていったのを、当時は無自覚だったのだが、後になって知ることになったのである。
中学生、そして高校生になると、周囲では電子辞書を持つのが次第に当たり前になっていった。当時の最新式の電子辞書を持ち、その最新機能で遊ぶ者も多くいたが、私は使い慣れたその電子辞書で定期考査や模擬試験を乗り切った。国語系だけでなく英語系の辞典も充実していたこともあり、学習内容が英語中心にシフトしてもそのまま使い倒すことができたのだ。
ついにその電子辞書は大学受験のお守り代わりとなり、私が大学の合格通知を受けるまで片時も私の手を離れることはなかったのである。

EX-wordにまつわる成功体験

高校生のときの話である。当時の出来心のせいか、英単語を調べる際にしょっちゅう英和辞典ではなく、わざと英英辞典で英単語を調べることがあった。たいていは文中にさらなるわからない英単語が出てきていわゆる「孫引き」をするようなことが多かったのだが、自力だけで意味を理解できるようになった時にはいわゆる「脳汁があふれる」ような感覚を覚えたものである。
たいてい英英辞典は単語をなるべく平易な英語で説明することが多いのだが、気づけばそのおかげで平易・簡潔を心がけた英作文問題を自然と解けるようになったものだ。定期考査や英作文の添削講座で徐々に英作文の精度が上がり味を占めたのか、それにつれて次第に英英辞典で英単語を調べることが多くなり、英語中心でものを考えてみることも大幅に増えた。
大学入試を目前にして受けたとある大学の冠模試では英作文がうまくいき、ほぼ満点の成績を収め、しまいには「英語に関しては怖いものなし」という状態のまま、大学入試に挑むことができたのである。振り返ると英語だけで受かったような大学も数多いが、これだけの自信をつけられたのも電子辞書EX-wordのおかげだろうと思う。

EX-wordのおすすめ活用法

電子辞書ならではの活用法として、ジャンプ検索機能を使った「孫引き」ができることを一番に挙げることとしたい。紙の辞書よりもずっと早く類語や関連する記事にたどり着くことができるためである。
このような「孫引き」により、関連する単語や言い回しなどを国語・英語問わず芋づる式に得ることができるのだ。たとえばTOEICでは読み聞きした英文と問題の選択肢で言い回しが異なる、すなわち言い換えを多用する傾向があるのだが、このような問題には容易に対応することができ、初回受験にして845点を叩き出した。また、日本語の日常会話でも「語彙力が豊富だ」と褒められたことがあるが、これもいわゆる辞書の「孫引き」によって得られた賜物だろう。
言葉との出会いを多くすることは私自身の経験からしてかなり重要だと思っているのだが、電子辞書では関連する言葉からそのまますぐに調べることができるため、電子辞書による「孫引き」はそれを叶える画期的な手段であり、活用法だと思っている。

EX-wordのお気に入りの機能／よく使う機能

本質から多少ずれるが、私が使っていたEX-word DATAPLUS4にはテキストファイルをパソコンからインポートして読む機能が存在した。当時スマートフォンはおろか携帯電話の1つも持っておらず、雨で本を持ち歩けないことも多かった時期もあったことから、電子辞書に青空文庫や2ちゃんねる小説などをテキストで入れて読むこともあった。本と比べると雨に濡れず、軽くてかさばらないのでこれだけでも十分なメリットだったのだが、電子辞書ということもあり、わからない単語はそのままジャンプ機能で検索できたのは想定外で、なんて画期的なのだろうと感動した覚えがある。
当時は朝に読書をする習慣があったが、紙の本には全くない2ちゃんねる小説を読み漁ったものであった。特に青春ものの2ちゃんねる小説を読み漁り、謎に感動を覚えて涙を流したことが何度もあった。
昼休みに図書館に通うのが楽しかった中学生の時代だったが、楽しみ方の選択肢が増えたのを感じた。決してよく使うわけではないのだが、EX-wordの機能として最も私の心の中に残った機能である。